cycling_cameraの日記

自転車、カメラ、焚火…多趣味で無趣味な男の備忘録。

ファットバイクはじめます

SURLYのIce Cream Truckを注文した。

ファットバイクに相応しい肥えた身体を手に入れた自分へのご褒美だ。

 

オートバイや自動車にも迫る高額商品なのに試乗はおろか、実物を見ないまま購入しなくてはならない事も多い自転車。

自分が感じたことをそのまま書いていきたいと思いブログもはじめてみることにした。

 

 

 4,5年前くらいから、河原や海辺へのキャンプツーリングや、パックラフトを積んで川旅のようなことがしたくなった。

自宅にある古いハードテイルMTBやカゴ付きママチャリで試みたものの、砂地や砂利にタイヤを取られほとんどの場面で自走できず、押して進むにしても水辺までのアクセスが相当に怠い。

 MTBのタイヤをクリアランスギリギリの太いタイヤに履き替えたものの、大して変わらず。どうにか低圧で運用できる太いタイヤがないか調べていると、ファットバイクなるジャンルがあることを知った。

 

調べるほど魅力的に思えるファットバイク

頑張ることに疲れてしまった中年に「頑張らなくてもいいんだよ」っと優しく語りかけてくれるようなスタイルに惚れる。

 

 

検討段階で考えたのはこんな感じ。

 

TREK Full Stache 8 ホイール29" タイヤ

 アルミ 1x12s 候補内唯一のセミファット。

 

 フルサス、ドロッパーポスト、走破性が高く巡航速度も保ちやすい29erと最新装備盛沢山のどこへでも行けそうなMTB。ダボ穴はないけれどフレームバックを使えば、キャンプツーリングもできそうな感じはある。カラーも申し分なくて試乗までして、セール価格まで粘ったのだけれど、悲しいかな当時は予算オーバー。

 お小遣いがたまり購入可能になったときには、旧カラーは完売。2021年に発表された新カラーは、自分の趣味とは違う方向に。

 

 ロングライド・通勤までこなせそうなコイツは最高の相棒になると思ったのだけれど、初恋は成就せず。

 

www.trekbikes.com 

 

・CANYON Dudeシリーズ ホイール26" タイヤ4.0"

 カーボン 1X12s どのモデルも比較的軽量で採用パーツの割に安い。

 

 メーカー直売なので、メカスキルがない自分にとっては維持メンテナンスが心配だったので見送り。

 アイレットほとんど無いし、ファットバイクにハードテイルMTBみたいな走行性能を求めるなら一番よさげ。

   

www.canyon.com

 

 

・GIANT Yukon2 ホイール27.5" タイヤ4.5"

 アルミ 1x10s 流石のジャイアントクオリティ。

 

 しっかりMTBしていて、実測重量も14.5kg前後と軽い。フォークにアイレットもありスポーツとツーリング仕様の両立もできそうな感じ。ただ、フレーム形状とテカテカブラックという色がイマイチ。

 ホイールとコンポーネントを買ったらおまけでフレームがついてきたと思えるほどのコスパの良さは圧倒的で、11s化とドロッパー追加のカスタム前提でもお釣りがくるレベル。

財布の中身を保ちつつファットバイク乗るならベストな選択肢の一つだと思い、最後の最後まで悩んだ。

国内取扱いが、ドロッパーポストと1x12sを搭載したYukon1だったら、カラーや見た目は無視して購入していたと思う。 

 

売店では、『リアキャリアはつけられない』って言われるけれど、OLD MAN MOUNTAIN ってところなら適合するものがあるっぽい。

日本に発送してくれるかは知らんけども。

 

2020 Giant Yukon 1 Review – by Tony Grande | FAT-BIKE.COM

 ↑ SURLY ICE CREAM TRUCK との比較レビュー。 こんなのみたらユーコン欲しくなるって。

 

www.giant.co.jp

 

 

TREK Farley 7 ホイール27.5" タイヤ4.5"

 アルミ 1x12s フレームの見た目も良くスペック、価格も申し分ないのだけれど残念ながら国内取扱い無し。

 

 海外通販で送ってくれそうな販売店もあったけれど、補修パーツの事を考えたら不安になったので候補から外れる。

 ジャイアントと同じような規格パーツでパッケージングも似ているけど、フレーム形状が素敵。狙ってたのは7だけれど、2020年モデルの9.6は相当かっこよかった。

 

www.trekbikes.com

 

 

・SALSA Mukluk Alloy  ホイール26" タイヤ4.6"

 アルミ 1x11s 軽量、見た目もお洒落なサルサ。人とも被らない。

 

 MTBのタイヤを太くしたもの、というスポーティーなイメージなのに、アイレットも付いているのでユーコンと同じく万能タイプっぽい。

 

 マクラクのアルミモデルは2019、2020どちらもカラーはかっこいい。2021年モデルは実物を見ていないからなんとも言えないけど、濃いめのグリーンだったらよさそう。

 2021年の完成車は、ドライブトレインがSX EAGLE 12sから、Deore 11sへ変更。クランクもSRAMからSamox (?)とかいうメーカーになったからか、完成車価格が大幅に安くなった。

 

 フロントシングルは使ったことがないからわかないけれど、ギア比的に自分の用途では11sあれば十分だと思っているので、クランクがよくわからないメーカーに変わっちゃったのが残念。

 カーボンモデルはフレーム形状もコンポも最高なのだが、カラーがいまいちなのとお値段的な問題が、ね。

 

salsacycles.com

 

 

SURLY Pugsley ホイール26" タイヤ4.3"

 クロモリ 1x11s 元祖ファットバイク。*こういうフレーズに弱い

 

 カラーも悪くない。ジョーンズバーにあこがれているが、完成車付属のモロッコバーそのままでもよさそう。4.3"のタイヤは十分にインパクトがある上に舗装路走行も考えると適度だとも思う。必要にして十分な11sドライブトレインにアイレットも豊富で、135mmハブは最新ではないが安心。

 流通量が豊富な135mmハブは、ホイールの追加やカスタムをするにしても197mmよりは安価にできそうだし、ハブダイナモも選べるなど拡張性も高い。

 バイクパッキングはもちろん、バイクラフティングにもよさげで、Alpacka Raftの公式HPにも顔を出していた。

 完成車のままでも必要にして十分で、カスタムの幅も広いときたら、長く付き合えそう。

 

 ということで、最終候補まで残ることに。というか、むしろパグスレーが大本命だったのだが、2020年12月時点ですでに国内在庫はLサイズのみ。

 2021年も生産されるかわからないという。

 今回は縁がなかったということで。

  

ride2rock.jp

  

 

SURLY Wednesday ホイール26" タイヤ3.8"

 クロモリ 1x12s 旧カラーのRobbins-Egg-Blueが最高にオシャン。

旧ビートルを彷彿とさせる、初老を迎えても付き合えそうな美しい色合い。

 

 80mmリムに3.8"タイヤというのも適度な太さでとても良さそう。

 輸入元にSサイズフレームの在庫はあったのだけれど177mmというリアンエンド幅がネックに。ジャイアント、トレック、キャニオンなどの大手も197mmを採用している中で177mmは、絶滅危惧種になってしまいそう。

 

 また、コロナ禍において世界的にコンポーネントの供給不足が起きているようで、これからバラ完組むには、またかなりの時間がかかりそう、ということでRobbins-Egg-Blueに後ろ髪引かれつつも落選。

 

ride2rock.jp

 

 

SURLY Ice Cream Truck ホイール26" タイヤ4.8"

 クロモリ 1x12s 2021年12月3日に公表されたButter-Mint-Greenがなかなかいい。

 

 現行のド派手なピンクから変更して、新色はグリーン系になるとの情報は得ていたが、原色バリバリでテカテカなのを想像してていたところに、この霞んだ感じのカラーはいい意味で予想外だった。

 

 Wendnesdayよりも全体的にトレイル向きの作りらしい。絶対数が少ないので安価になるとは思えないけれど、大手メーカーと同じく197mmエンド。パイプもWendnesdayとは、異なりトリプルバテットチューブで軽量化を狙っているらしい。こういう見えないところで頑張ってる感は好き。

 12s変速もシマノSLXだから、マイクロスプライン。今後、XTRとかにグレードアップしてイキりたくなってもハブ交換しなくて済む。

  

 重たいバイクなのにトレイル向けというのは、無駄に遠回りしているようではあるけれど、バイクパッキングのベースとしても悪くはなさそうではある。

 

 コロナ禍の影響で、ジャイアントやトレックといった大手メーカーでも新車の供給不足になっていて納車まで数か月待ちなんてことも出てきたところ。

 予算以内だし、カラーもパーツアッセンブルも悪くない。ここら辺で決めておかないと、また何年も悩むことになってしまいそうだし、待っている間に自分が罹患してポックリ、なんてことにもあるかもしれない。

 

 1日悩んで12月5日に自身初のファットバイクをオーダーした。

 

surlybikes.com

  

 

 今回、具体的に『ファットバイクが欲しい』と考えるようになってから、車種選びはもちろん、購入資金作りや、室内での保管場所確保などの準備も含め、実際に注文するまで3年近くかかった。

 

 最終的に、数店の販売店にサーリーのパグスレーかアイスクリームトラックを検討していると伝えて購入相談したのだけれど、不思議なことにどの店舗でも反応はイマイチ。

 カラテモンキーやマクラクを薦められたり、パグならまだしも、アイスクリームトラックは辞めた方がいいなんてことも。

 

 こんなにも誰からも薦められないものに30万円以上の大金を払って購入したのは初めての経験。

納車されるのを待っている今でも、実測重量で16kg超えるらしいスーパーヘビー級だし、5インチタイヤなんて太すぎて舗装路走るのに抵抗にしかならないだろうし、ペダリングでシートステーに踵を擦りそうでもある。100mmBBの広すぎるQファクターも膝が痛くなりそうで、そもそも片道60km程度を想定しているキャンプツーリングなんてできるのか、等々不安なことだらけ。

 

 取扱店が薦めないのだから、本当に残念なものなのだろうと思いつつも、これがなぜお薦めできないのか身をもって知るのが楽しみではある。

 

 

んじゃ、また。