土屋鞄製造所 ヌメ革Lファスナー ブラウン 1
昨年秋頃、10年以上使っていたメイン財布を買い替えた。
ここ数年は僕の中でもキャッシュレス化が進み、現在はほとんどの支払いをクレジットカード、QUICPay、Suicaで済ませている。
最近では各社ポイントカードもアプリ化がすすんでいて、iPhoneとクレジットカードがあればほとんどの支払いを行うことができるため、財布を出す機会が本当に減った。
財布を新調するならばスリムでコンパクトなマネークリップやフラグメントケースにしようと思い店頭にいったのだけれど、スーパーや個人商店などではまだまだ現金が必要な店も多く、宿泊出張の事などを考えてオーソドックスな二つ折りタイプにしてしまった。
使い勝手がよいとはいえ、二つ折り財布は厚みもあり、休日の買い物やサイクリングの時まで持ち歩くのは億劫。
かといって、いつまでもジップロックやポケットに無造作にお金をいれるライフスタイルも卒業したいと思い、お昼代とお釣りの小銭が入る程度のコンパクトな財布を探していた。
セカンド財布なので、価格が手ごろで尻ポケットに入れて変形しても気にならないような、雑に扱えるものがいい。
革の質やコンパクトさ、仕事用としても応用が利くなどの理由から万双の馬蹄型コインケースが候補だったのだけれど、あいにく欠品中で今回はタイミングが合わず。
『薄さ』重視に切り替えて、価格も手ごろでエイジングも楽しめそうな土屋鞄のヌメ革Lファスナーを購入してみた。
2021年1月時点での価格は税別7150円。
購入の決め手となったポイントは2つ
・価格
革財布としては抑えめな価格なので、レザーのエイジングを楽しみつつ気軽に使える。
・薄さ
最も厚いところで18mmほどあるけれど、1000札3枚入れてもポケットの中で潰れてしまえば、ファスナー部分の10mm程度になるので、尻ポケットでも胸ポケットでも気にならない。
小銭入れとして持ち歩くには少し大きいとも思うけれど、尻ポケット内に収まる大きさだから自転車漕いでも落ちることはなさそう。
コバ処理はザラザラしてたりとちょっと甘め。店頭に展示されていた中には、縫い目が斜めになっている個体や、ファスナーの動きがとても鈍いと感じる個体もあった。
ただ、購入する際には店舗在庫から好きなものを選ばせてもらえるので、自分が納得いく仕上がりの個体を選んで購入出来た。
革製品に限った事ではないけれど、趣味性の高い製品や高額な商品については可能な限り店頭で現物確認して購入したいところ。
いろいろなところで評判がいいモデルだけあって、シンプルなのにとても使いやすそう。エイジングも楽しみ。
んじゃ、また。
RAW現像もはじめました
RAW現像というものに手を出してみた。
老後の趣味候補としてEOS 70Dを手に入れたのが2014年頃。
今まではJPEGオンリーで大きな不満はなかったのだけれど、せっかくのデジタル一眼なのだから、もう少しデジタルのメリットを享受してみようかと。
JPEG保存だと、ファインダー越しではいい感じに撮れたと思っても、PC画面で見るとホワイトバランスの設定を忘れていたり、構図ばかり気にして露出を間違えていたりと、ちょっとしたミスで残念な写真になっていたことが少なからずあった。
JPEGでも多少の修正は出来るのだけれど、RAWで撮影しておくだけで、修正できる幅がグッと広がるという事を知り興味はあった。
シャッタースピード、絞り、ホワイトバランス、露出などを考えながら1枚1枚確認して撮影するのももちろん楽しいのだけれど、スポーツ撮影などで咄嗟に構えて動体を撮影をするような場合、被写体を追うことに集中するあまり、絞り優先やシャッタースピード優先オートにしても、うっかり何かしらの項目を設定し忘れてしまうことが多かった。
動体撮影においた、取り敢えず被写体をフレーム内に入れて、ピントだけ合っていれば何とかなる、という状況は非常にありがたい。
しかしながら、いくつかの理由で手つかずにいた。
当時所持していたlate2009 iMacでは画像編集するにはスペックが心許ない気がしたし、当時はiPhoneでRAWが表示できなかったようで、閲覧するのにいちいちJPEGに変換してからiPhoneに移す必要があり面倒そうだった。それに、当時はいまほどクラウドストレージサービスがなく、重いRAWデータが増えることで保存するのにお金がかかりそうな気もしていた。
それが最近になってiMacを新調、ノートPCを追加したことなどにより僕の所有するデジタルデバイスの近代化が急速に進んだ。
いつの間にかiPhoneでもRAWを表示することが出来るようになっていたし、SSDも価格がこなれてきて、クラウドストレージサービスなども増えてきたことで、ちょっとやる気がでてきたのだ。
実際にRAWで撮影したデータを現像してみると、編集も簡単で近代化のおかげか書き出しにも大した時間もかからず快適そのもの。
RAW?現像?と言う程度の認識で、いったいなにをどうしたらいい感じになるかわからなくても、とりあえず『自動』ボタンをクリックすればそれなりにもっていってくれるので、あとは適当な項目をいじくって変化を確認しながらそうさすればいい感じになってくる。
それこそインスタグラムの編集と同じような感覚で操作できた。
また、『失敗してもあとで修正できる』という感覚は、心に余裕が生まれるので撮影しよう、カメラを持ち出そう、というモチベーションにもつながる。
今までは、気に入った構図でも逆光でストロボを持っていない時はションボリな画像しか取れなかったところでも、とりあえず撮ってみようという気になる。
白飛び、黒つぶれさえ気を付ければ、家で時間のある時にイジくってみればどうにでもなるのだから、本当に心強い。
楽しい日の画像を撮りためておけば、外に出るのが億劫な時の暇つぶしにもなる。
これからもインスタやブログに乗せる写真は、基本的にRAWで撮影して、現像したものを載せていこうと思う。
とりあえず、意味もなく透かしを入れてみたり、逆洸撮影で暗くなったところを持ち上げてみたりは出来るようになった。そのほかの細かいところはいろいろ触りながら覚えていきたい。
とりあえず王道だし。過度な画像修正はする予定もないので、クラウドストレージ容量に余裕があるLightroomの単品プラン。
DPPなどメーカー純正ソフトを使おうと思っていたのだけど、複数台のカメラを所持しているので、カメラごとにソフトを切り替えずに済むのもいいかと思う。
月980円なら、ウィスキーを少し控えれば健康にも良いし、許容範囲か。
んじゃ、また。
冬晴れ
気温も下がりすっかり冬らしくなった。
冬は空気が澄んで遠くまで見えるようになるから、カメラを持ってサイクリングするにはちょうどいい。
先日はICTで湘南の海岸線をゆったりサイクリング。
ファーストインプレッションでは、巡航速度はママチャリと同程度かと思ったけれど、全然そんな事なくてママチャリより速度域は上だった。サイコンやストラバは付けていないのだけれど、今回は6okmほどを走っていて停車時を除いてママチャリ勢には抜かれることはなかったのだから、きっとそういうことだろう。
チューブドで空気圧は前後共に0.7bar程度とちょっと低めでもそこそこ走ってくれる。
ポタリングに使っているブロンプトン(M6R)と比べ、アップダウンを含めると鈍足な感じがするのは否めないが、ギアの選択肢も多く、アスファルトのちょっとした凹凸や段差に前輪を取られず、走行中の安定感もあるので、全体的な快適性はとても高い。
スピードを求めないのであれば、とても気持ちがいい乗り物だ。
オートバイ並みに太いタイヤがもたらす安心感がこれほどとは思わなかった。とにかく路面の状態に気を使わなくていいので、心からリラックスして乗ることが出来る。
これからひとり移動の時は、ICTがメインになりそう。
んじゃ、また。
ファットバイクはじめました
ファットバイクがやってきたのでシェイクダウンをかねて50kmほど乗ってみた。
忘れないうちにファーストインプレッションを。
SURLY ICE CREAM TRUCK
Fat Bike Frame | Largest Tire Clearance for Bike | Ice Cream Truck | Surly Bikes
最初の写真はブログを始めるきっかけとなったファットバイクの写真にしようと思っていたから、今までは画像無しだったけれどこれからは気が向いたら写真も載せていくつもり。
インスタグラムのアカウントも作ったので、写真はインスタを多めにしようかと。
https://www.instagram.com/cycling_camera/
【外見】
デカい。
兎にも角にもデカい。
想像していたよりも一回りデカい。
サイズはSM。
トップチューブとシートステーが一直線になっちゃうおチビちゃん仕様でも迫力がある。
でも、やっぱり見た目は、MD / LGの方がカッコいいよね。
ハンドル幅もノーマルで750mmあって大迫力。普通のMTBが子供用に見える。
【走行】
走り出してしまえば何も問題はないのだけれど、タイヤの厚みが約100mmもあるから、足つき性が悪い。すぐに慣れたけれど、走り出しと停車に少し戸惑った。
ICTレビューでよく見る感想だけれど、見た目のファットな印象の割に漕ぎだしは軽い印象。加速も巡航時も見た目ほどの鈍さ感じず、ゴゥゴゥとした迫力あるロードノイズにしては軽快感がある。
これこそTrumpet Flared Tubesの恩恵なのか。知らんけど。
ただ、どちらも『感じがするだけ』で、見た目通りヘビー級自転車。快適な平地の巡航速度域はママチャリと同程度かも。MTBやクロスバイクには、逆立ちしても敵わないって感じ。
これもよく見る感想だけれど、登りは亀。クロスバイクはもちろん、小径車にも余裕で抜かれる。追いついてやろうという気にもならない。
唯一、速いと感じるのは下り。ロードノイズを轟かせながら、みるみる加速する感覚は新鮮。その後の失速具合も凄まじいけれども。
シマノSLX 12sは、ちょうどいい感じで不足は感じない。
平地も登りもスピードは出ないけれど、3.00~0.588(F:30T/R:10-51T)というワイドギアを搭載しているおかげで、ロー側の51tがもたらす安心感と、巡航時もちょうどいいギアが揃っていて、優しさに包まれた気持ちになれる。
重量級バイクだからこそ、10sや11sではなくて、12sがありがたい。
ギア比だけみるとサイクリングするにはトップ側が物足りない気もしたけれど、そもそも巡航速度を維持するようなバイクではないし、下りで踏んでも車重と路面抵抗ですぐ失速するから疲れるだけだと思うと、トップ側は足りないくらいで丁度いい。
体力的にはキツいけれど、砂浜の走行も問題なかった。
ワイドなハンドルのおかげで少ない力でもハンドルを切ってコントロール出来るし、前後のタイヤから溢れでるトラクションは頼もしい限りで、必要以上にバランスを意識しなくても走ることができた。空気圧は0.8〜1BAR程度だったと思う。
岩場も思いのほか走りやすかった。タイヤの外径が大きく乗り越え性能が高いのはもちろん、単純に大きいから隙間に落っこちにくい。
ただし、前述の通り、足つき性が悪いので咄嗟のことを考えるといつも以上に注意する必要がありそう。岩場は無理せず押して歩くかな。
【ポジション】
想像していたよりもだいぶスポーティー。
ゆったり乗りたいから、コラムを多めに残してハンドルは高めにセットしてもらった。ハンドルを下げればそれなりにスポーツバイクっぽくなるかも。
上半身はちょっと詰まってる印象。
購入前に心配していたQファクターは、それほど気にならないかも?
BB中心からサドルトップまでをロードバイクと同じに合わせて乗ってみたけれど、50km程度の距離をゆったり走る分には特に違和感はない。
サドルは気持ち下げた方がいいような気もするが、体に違和感がでなければこのままでいこうかな。
【その他】
納車したばかりなのにディスクブレーキから擦れ音がしたり、しなかったり。
フェイシングはもちろん、台座とパッドも出来る限りの調整をしてくれたのだけれど、台座部分の構造上、なかなか完璧には出来ないっぽい。
ロードバイクやXC系MTBに乗っていると、『そんなバカな!?』と思うところだけれど、このサーリーというブランドを候補に入れたときから、【重量とか精度とか細かい事は気にしないスタイル】って感じもしていたから、ICTに関しては、細かい事には目をつむって気楽に付き合っていこうと思う。
実際のところ、ちょっとストレスではあるけれど、上体が起きたポジションや極太のブロックタイヤも抵抗の塊だから、いまさらちょっとばかりブレーキ擦れてもあまり変わらないだろうと考えることにした。
フレームの精度が高く、速く走れるファットバイクが欲しかったら、初めからサーリーなど選ばずに、ジャイアント、キャニオン、トレックなどのロードバイクメーカーのアルミやカーボンを使用した車種を買っていただろうし。
そもそも、セミファットでいいじゃん、って話。
なんでもキッチリカッチリすることだけが良い事じゃあないのだろうね。
重戦車のようなICTからスローライフを楽しむ術を学びたい。
んじゃ、また。
ファットバイクが来るまでの妄想期間
いよいよシマノのパーツ供給が危うくなってきたようですね。全体的に供給が遅れているらしいのですが、特にクロスバイク等に採用されるパーツが不足しているようです。
鉄などの原料価格も上がってきていて、一部メーカーは早々に値上げも発表しているようですし。
この冬の間に自転車購入を検討している方は、早めに決断された方がいいかもしれません。
さて、自身初のファットバイクが来るまではあれこれ妄想しながら楽しみたいところ。
ポンプ、ヘルメット、ライト、アーレンキーなど、自転車で遊ぶために必要とされるものは一通り持っているので買い足した方が良さそうなものは、
・ペダル ※とりあえず余ってるフラペを使用
・スタンド ※ RAKK XL STAND を用意済み
・ボトルゲージ
・ファットバイク用携帯ポンプ
ぐらいのものか。
ボトルゲージは、ダウンチューブ×1とフロントフォーク×2の予定。Salsaのエニシングゲージをくっつけて、スタンレーのグラウラーでビール買いに行きたい。
ロード用の手動ポンプでは全く手に負えないっぽいので、携帯ポンプは近日中に用意したいところ。
他に気になっているものは、
・チューブレス化キット
チューブレス化はやってみたい。超低圧の乗り心地というものを味わいたい。
ゴリラテープの2.88"はカタログに載ってないみたいだけれど、国内正規流通してないのかな?
・前後ライト
手持ちのもので事足りるけれど、どうせなら似合うもので新調したい。
付けたい願望はあるものの様子見かな。雨の日は乗らないだろうし。フロントはペラペラの短いものが好み。後ろはサドルバッグつければ要らないかも。
MTBのパーツメーカーに疎いので、まずは、ファットに対応してるモデルを調べるところからか。
・ドロッパーポスト
ハイテク感に魂を揺さぶられる。しかしまぁ、あの巨大なバイクでトレイル行くのでなければ要らないだろうね。
・フレームバッグ/サドル側トップチューブバッグ
Revelate Designのバッグを少しずつ集めていたのだけれど、フレームバッグだけは実物の寸法みて決めたかったので残していた。SURLYのロゴ付きでもいいかも。
カスタム妄想が膨らんで仕方ない。
んじゃ、また。
ファットバイク購入準備 保管場所
ICTが手元に届くまであと数日。
保管場所を検討している期間に、少しの怠慢から悲しい出来事を引き起こしてしまったのを思い出したので記しておく。
新居に引っ越してそれほど時間がたっていなかった我が家には、ロードバイクと折りたたみが各2台。MTBとママチャリが各1台と、合計6台の自転車があった。
その内、ママチャリ1台が外保管で残りは全部室内保管。寝室とトイレ以外、家中のどこを見ても自転車がある状態だった。
次に自転車を買うとなれば7台目となり、いよいよ置き場所がない。しかも、候補となっているのは大きなファットバイク。
購入を検討する以前に『どこに置くの?』を解決しなければならなかった。
そこで最初に思いついたのが、軽量なロードを縦置きにして床面積を確保する作戦。
壁際ギリギリまで近づけられて、引っかかって転びそうなアシも無いことから、ミノウラのバイクタワーを導入してみたのだが、これがまぁ大失敗であった。
商品が悪いというよりも、面倒臭がりな僕には合わなかったのだ。
先ず、設置方法そのものはシンプルなのだけれど、1人での設置がなかなか大変。
床と天井でつっぱり棒のようにして支える仕組みだから、目一杯上に押し上げて棒を伸ばしながらアーレンキーで締め付けてやる必要がある。
2人で設置するのであれば、簡単だ。1人が棒を押し上げてテンションをかけている間に、もう1人がアーレンキーで締め付ければよい。ただ、1人で棒を下から押し上げながらアーレンキーで締めるのはちょっと難しい。アーレンキーを締めるためには、片手で押し上げるしかないのでどうしてもテンションが弱まってしまう。
なんとか設置し、バイクを収納した直後はすこぶるいい感じに思えた。
難点といえば、シフトワイヤーやブレーキワイヤーの微妙なテンションの差でハンドルがまっすぐに固定されないことぐらい。
適当なヒモやらバンドでダウンチューブと前輪を縛ってやれば、1台分のスペースに2台のロードバイクをスマートに収納できる。
これがずっと続けば最高なのだが、そうもいかない。
説明書にも書いてあり、購入前にもわかっていたことなのだけれど、使っているうちにつっぱるテンションが弱ってくる。
そのため、テンションが下がってくると一目でわかるようサインが出る作りになっているので、サインが出ていたら、また下から棒を押し上げて締め直す必要がある。
サインを見過ごしてそのまま放置してると、最終的には床と天井のつっぱりが効かなくなり倒れてしまうからだ。
普段から気をつけてサインが出ているか確認すれば良いだけの話。
『そんな事は問題のうちに入らない』そう思って購入したのだが、1年もしないうちにすっかり面倒になってしまった。
サインが見えてるような気もするがまだ平気だろ、なんて思いながらノーメンテナンスで3ヶ月もした頃か。
晩飯を食べているとガラガラと大きな音と共に総重量7kg台のカーボンロードバイクが床に叩きつけられた。
叩きつけられた衝撃でハンドルは曲がり、付近にあった家具はチェーンオイルで汚れ、新居の壁紙は一部が破れ、傷一つなかったフローリングはビンディングペダルによりエグれた。
もはや大惨事。
1台しか掛けてなかったことと、何よりも人がそばに居ない時で本当によかった。
必要なメンテナンスを怠ったわけだから、倒れるべくして倒れたのだけれど、自転車を使う度にバイクタワー様のご機嫌を伺いながら使わなければならないという現実に僕はもう疲れてしまったのだ。
そういうわけで譲るにしても、こんな手間のかかるものを人に薦められるわけもなく、かといって処分するのも面倒なので、バイクタワーは今も部屋の隅っこで壁にもたれたまま放置されている。
肝心の収納スペースだが、結果的には緊急事態宣言中の巣ごもり期間に家財の断捨離を行った事で床置きスペースを作り出す事に成功した。
スタンドは、ロードバイクに使っているFEED BACKのRAKK STORAGE STANDの姉妹品に、2.5"〜5"までとファットバイクにも対応しているRAKK XL STANDというものがあったのそちらを用意した。
↓ 27.5+、26"FATなど、 2.5"〜5"対応の ラックXLスタンド
保持力も十分で通り際にちょっとぶつかった程度では倒れない。スマートでしっかりとした使い心地もよく、こっちはお薦めできる。
ホイールとタイヤ部分を左右と下から押さえて保持する仕組みなので、良くあるスプロケあたりを支えるL字型のスタンドよりもメカ部分に優しい気がする。
鉄を折り曲げただけのL字型スタンドでも3000円ぐらいする事を考えると、良心的な価格設定な気もする。
↓ ロードバイク、MTBなど、20mm〜60mm(2.4")対応はこちら
んじゃ、また。
ファットバイクはじめます
SURLYのIce Cream Truckを注文した。
ファットバイクに相応しい肥えた身体を手に入れた自分へのご褒美だ。
オートバイや自動車にも迫る高額商品なのに試乗はおろか、実物を見ないまま購入しなくてはならない事も多い自転車。
自分が感じたことをそのまま書いていきたいと思いブログもはじめてみることにした。
4,5年前くらいから、河原や海辺へのキャンプツーリングや、パックラフトを積んで川旅のようなことがしたくなった。
自宅にある古いハードテイルMTBやカゴ付きママチャリで試みたものの、砂地や砂利にタイヤを取られほとんどの場面で自走できず、押して進むにしても水辺までのアクセスが相当に怠い。
MTBのタイヤをクリアランスギリギリの太いタイヤに履き替えたものの、大して変わらず。どうにか低圧で運用できる太いタイヤがないか調べていると、ファットバイクなるジャンルがあることを知った。
調べるほど魅力的に思えるファットバイク。
頑張ることに疲れてしまった中年に「頑張らなくてもいいんだよ」っと優しく語りかけてくれるようなスタイルに惚れる。
検討段階で考えたのはこんな感じ。
・TREK Full Stache 8 ホイール29" タイヤ
アルミ 1x12s 候補内唯一のセミファット。
フルサス、ドロッパーポスト、走破性が高く巡航速度も保ちやすい29erと最新装備盛沢山のどこへでも行けそうなMTB。ダボ穴はないけれどフレームバックを使えば、キャンプツーリングもできそうな感じはある。カラーも申し分なくて試乗までして、セール価格まで粘ったのだけれど、悲しいかな当時は予算オーバー。
お小遣いがたまり購入可能になったときには、旧カラーは完売。2021年に発表された新カラーは、自分の趣味とは違う方向に。
ロングライド・通勤までこなせそうなコイツは最高の相棒になると思ったのだけれど、初恋は成就せず。
・CANYON Dudeシリーズ ホイール26" タイヤ4.0"
カーボン 1X12s どのモデルも比較的軽量で採用パーツの割に安い。
メーカー直売なので、メカスキルがない自分にとっては維持メンテナンスが心配だったので見送り。
アイレットほとんど無いし、ファットバイクにハードテイルMTBみたいな走行性能を求めるなら一番よさげ。
・GIANT Yukon2 ホイール27.5" タイヤ4.5"
アルミ 1x10s 流石のジャイアントクオリティ。
しっかりMTBしていて、実測重量も14.5kg前後と軽い。フォークにアイレットもありスポーツとツーリング仕様の両立もできそうな感じ。ただ、フレーム形状とテカテカブラックという色がイマイチ。
ホイールとコンポーネントを買ったらおまけでフレームがついてきたと思えるほどのコスパの良さは圧倒的で、11s化とドロッパー追加のカスタム前提でもお釣りがくるレベル。
財布の中身を保ちつつファットバイク乗るならベストな選択肢の一つだと思い、最後の最後まで悩んだ。
国内取扱いが、ドロッパーポストと1x12sを搭載したYukon1だったら、カラーや見た目は無視して購入していたと思う。
販売店では、『リアキャリアはつけられない』って言われるけれど、OLD MAN MOUNTAIN ってところなら適合するものがあるっぽい。
日本に発送してくれるかは知らんけども。
2020 Giant Yukon 1 Review – by Tony Grande | FAT-BIKE.COM
↑ SURLY ICE CREAM TRUCK との比較レビュー。 こんなのみたらユーコン欲しくなるって。
・TREK Farley 7 ホイール27.5" タイヤ4.5"
アルミ 1x12s フレームの見た目も良くスペック、価格も申し分ないのだけれど残念ながら国内取扱い無し。
海外通販で送ってくれそうな販売店もあったけれど、補修パーツの事を考えたら不安になったので候補から外れる。
ジャイアントと同じような規格パーツでパッケージングも似ているけど、フレーム形状が素敵。狙ってたのは7だけれど、2020年モデルの9.6は相当かっこよかった。
・SALSA Mukluk Alloy ホイール26" タイヤ4.6"
アルミ 1x11s 軽量、見た目もお洒落なサルサ。人とも被らない。
MTBのタイヤを太くしたもの、というスポーティーなイメージなのに、アイレットも付いているのでユーコンと同じく万能タイプっぽい。
マクラクのアルミモデルは2019、2020どちらもカラーはかっこいい。2021年モデルは実物を見ていないからなんとも言えないけど、濃いめのグリーンだったらよさそう。
2021年の完成車は、ドライブトレインがSX EAGLE 12sから、Deore 11sへ変更。クランクもSRAMからSamox (?)とかいうメーカーになったからか、完成車価格が大幅に安くなった。
フロントシングルは使ったことがないからわかないけれど、ギア比的に自分の用途では11sあれば十分だと思っているので、クランクがよくわからないメーカーに変わっちゃったのが残念。
カーボンモデルはフレーム形状もコンポも最高なのだが、カラーがいまいちなのとお値段的な問題が、ね。
・SURLY Pugsley ホイール26" タイヤ4.3"
クロモリ 1x11s 元祖ファットバイク。*こういうフレーズに弱い
カラーも悪くない。ジョーンズバーにあこがれているが、完成車付属のモロッコバーそのままでもよさそう。4.3"のタイヤは十分にインパクトがある上に舗装路走行も考えると適度だとも思う。必要にして十分な11sドライブトレインにアイレットも豊富で、135mmハブは最新ではないが安心。
流通量が豊富な135mmハブは、ホイールの追加やカスタムをするにしても197mmよりは安価にできそうだし、ハブダイナモも選べるなど拡張性も高い。
バイクパッキングはもちろん、バイクラフティングにもよさげで、Alpacka Raftの公式HPにも顔を出していた。
完成車のままでも必要にして十分で、カスタムの幅も広いときたら、長く付き合えそう。
ということで、最終候補まで残ることに。というか、むしろパグスレーが大本命だったのだが、2020年12月時点ですでに国内在庫はLサイズのみ。
2021年も生産されるかわからないという。
今回は縁がなかったということで。
・SURLY Wednesday ホイール26" タイヤ3.8"
クロモリ 1x12s 旧カラーのRobbins-Egg-Blueが最高にオシャン。
旧ビートルを彷彿とさせる、初老を迎えても付き合えそうな美しい色合い。
80mmリムに3.8"タイヤというのも適度な太さでとても良さそう。
輸入元にSサイズフレームの在庫はあったのだけれど177mmというリアンエンド幅がネックに。ジャイアント、トレック、キャニオンなどの大手も197mmを採用している中で177mmは、絶滅危惧種になってしまいそう。
また、コロナ禍において世界的にコンポーネントの供給不足が起きているようで、これからバラ完組むには、またかなりの時間がかかりそう、ということでRobbins-Egg-Blueに後ろ髪引かれつつも落選。
・SURLY Ice Cream Truck ホイール26" タイヤ4.8"
クロモリ 1x12s 2021年12月3日に公表されたButter-Mint-Greenがなかなかいい。
現行のド派手なピンクから変更して、新色はグリーン系になるとの情報は得ていたが、原色バリバリでテカテカなのを想像してていたところに、この霞んだ感じのカラーはいい意味で予想外だった。
Wendnesdayよりも全体的にトレイル向きの作りらしい。絶対数が少ないので安価になるとは思えないけれど、大手メーカーと同じく197mmエンド。パイプもWendnesdayとは、異なりトリプルバテットチューブで軽量化を狙っているらしい。こういう見えないところで頑張ってる感は好き。
12s変速もシマノSLXだから、マイクロスプライン。今後、XTRとかにグレードアップしてイキりたくなってもハブ交換しなくて済む。
重たいバイクなのにトレイル向けというのは、無駄に遠回りしているようではあるけれど、バイクパッキングのベースとしても悪くはなさそうではある。
コロナ禍の影響で、ジャイアントやトレックといった大手メーカーでも新車の供給不足になっていて納車まで数か月待ちなんてことも出てきたところ。
予算以内だし、カラーもパーツアッセンブルも悪くない。ここら辺で決めておかないと、また何年も悩むことになってしまいそうだし、待っている間に自分が罹患してポックリ、なんてことにもあるかもしれない。
1日悩んで12月5日に自身初のファットバイクをオーダーした。
今回、具体的に『ファットバイクが欲しい』と考えるようになってから、車種選びはもちろん、購入資金作りや、室内での保管場所確保などの準備も含め、実際に注文するまで3年近くかかった。
最終的に、数店の販売店にサーリーのパグスレーかアイスクリームトラックを検討していると伝えて購入相談したのだけれど、不思議なことにどの店舗でも反応はイマイチ。
カラテモンキーやマクラクを薦められたり、パグならまだしも、アイスクリームトラックは辞めた方がいいなんてことも。
こんなにも誰からも薦められないものに30万円以上の大金を払って購入したのは初めての経験。
納車されるのを待っている今でも、実測重量で16kg超えるらしいスーパーヘビー級だし、5インチタイヤなんて太すぎて舗装路走るのに抵抗にしかならないだろうし、ペダリングでシートステーに踵を擦りそうでもある。100mmBBの広すぎるQファクターも膝が痛くなりそうで、そもそも片道60km程度を想定しているキャンプツーリングなんてできるのか、等々不安なことだらけ。
取扱店が薦めないのだから、本当に残念なものなのだろうと思いつつも、これがなぜお薦めできないのか身をもって知るのが楽しみではある。
んじゃ、また。