ファットバイクはじめました
ファットバイクがやってきたのでシェイクダウンをかねて50kmほど乗ってみた。
忘れないうちにファーストインプレッションを。
SURLY ICE CREAM TRUCK
Fat Bike Frame | Largest Tire Clearance for Bike | Ice Cream Truck | Surly Bikes
最初の写真はブログを始めるきっかけとなったファットバイクの写真にしようと思っていたから、今までは画像無しだったけれどこれからは気が向いたら写真も載せていくつもり。
インスタグラムのアカウントも作ったので、写真はインスタを多めにしようかと。
https://www.instagram.com/cycling_camera/
【外見】
デカい。
兎にも角にもデカい。
想像していたよりも一回りデカい。
サイズはSM。
トップチューブとシートステーが一直線になっちゃうおチビちゃん仕様でも迫力がある。
でも、やっぱり見た目は、MD / LGの方がカッコいいよね。
ハンドル幅もノーマルで750mmあって大迫力。普通のMTBが子供用に見える。
【走行】
走り出してしまえば何も問題はないのだけれど、タイヤの厚みが約100mmもあるから、足つき性が悪い。すぐに慣れたけれど、走り出しと停車に少し戸惑った。
ICTレビューでよく見る感想だけれど、見た目のファットな印象の割に漕ぎだしは軽い印象。加速も巡航時も見た目ほどの鈍さ感じず、ゴゥゴゥとした迫力あるロードノイズにしては軽快感がある。
これこそTrumpet Flared Tubesの恩恵なのか。知らんけど。
ただ、どちらも『感じがするだけ』で、見た目通りヘビー級自転車。快適な平地の巡航速度域はママチャリと同程度かも。MTBやクロスバイクには、逆立ちしても敵わないって感じ。
これもよく見る感想だけれど、登りは亀。クロスバイクはもちろん、小径車にも余裕で抜かれる。追いついてやろうという気にもならない。
唯一、速いと感じるのは下り。ロードノイズを轟かせながら、みるみる加速する感覚は新鮮。その後の失速具合も凄まじいけれども。
シマノSLX 12sは、ちょうどいい感じで不足は感じない。
平地も登りもスピードは出ないけれど、3.00~0.588(F:30T/R:10-51T)というワイドギアを搭載しているおかげで、ロー側の51tがもたらす安心感と、巡航時もちょうどいいギアが揃っていて、優しさに包まれた気持ちになれる。
重量級バイクだからこそ、10sや11sではなくて、12sがありがたい。
ギア比だけみるとサイクリングするにはトップ側が物足りない気もしたけれど、そもそも巡航速度を維持するようなバイクではないし、下りで踏んでも車重と路面抵抗ですぐ失速するから疲れるだけだと思うと、トップ側は足りないくらいで丁度いい。
体力的にはキツいけれど、砂浜の走行も問題なかった。
ワイドなハンドルのおかげで少ない力でもハンドルを切ってコントロール出来るし、前後のタイヤから溢れでるトラクションは頼もしい限りで、必要以上にバランスを意識しなくても走ることができた。空気圧は0.8〜1BAR程度だったと思う。
岩場も思いのほか走りやすかった。タイヤの外径が大きく乗り越え性能が高いのはもちろん、単純に大きいから隙間に落っこちにくい。
ただし、前述の通り、足つき性が悪いので咄嗟のことを考えるといつも以上に注意する必要がありそう。岩場は無理せず押して歩くかな。
【ポジション】
想像していたよりもだいぶスポーティー。
ゆったり乗りたいから、コラムを多めに残してハンドルは高めにセットしてもらった。ハンドルを下げればそれなりにスポーツバイクっぽくなるかも。
上半身はちょっと詰まってる印象。
購入前に心配していたQファクターは、それほど気にならないかも?
BB中心からサドルトップまでをロードバイクと同じに合わせて乗ってみたけれど、50km程度の距離をゆったり走る分には特に違和感はない。
サドルは気持ち下げた方がいいような気もするが、体に違和感がでなければこのままでいこうかな。
【その他】
納車したばかりなのにディスクブレーキから擦れ音がしたり、しなかったり。
フェイシングはもちろん、台座とパッドも出来る限りの調整をしてくれたのだけれど、台座部分の構造上、なかなか完璧には出来ないっぽい。
ロードバイクやXC系MTBに乗っていると、『そんなバカな!?』と思うところだけれど、このサーリーというブランドを候補に入れたときから、【重量とか精度とか細かい事は気にしないスタイル】って感じもしていたから、ICTに関しては、細かい事には目をつむって気楽に付き合っていこうと思う。
実際のところ、ちょっとストレスではあるけれど、上体が起きたポジションや極太のブロックタイヤも抵抗の塊だから、いまさらちょっとばかりブレーキ擦れてもあまり変わらないだろうと考えることにした。
フレームの精度が高く、速く走れるファットバイクが欲しかったら、初めからサーリーなど選ばずに、ジャイアント、キャニオン、トレックなどのロードバイクメーカーのアルミやカーボンを使用した車種を買っていただろうし。
そもそも、セミファットでいいじゃん、って話。
なんでもキッチリカッチリすることだけが良い事じゃあないのだろうね。
重戦車のようなICTからスローライフを楽しむ術を学びたい。
んじゃ、また。