ファットバイク購入準備 保管場所
ICTが手元に届くまであと数日。
保管場所を検討している期間に、少しの怠慢から悲しい出来事を引き起こしてしまったのを思い出したので記しておく。
新居に引っ越してそれほど時間がたっていなかった我が家には、ロードバイクと折りたたみが各2台。MTBとママチャリが各1台と、合計6台の自転車があった。
その内、ママチャリ1台が外保管で残りは全部室内保管。寝室とトイレ以外、家中のどこを見ても自転車がある状態だった。
次に自転車を買うとなれば7台目となり、いよいよ置き場所がない。しかも、候補となっているのは大きなファットバイク。
購入を検討する以前に『どこに置くの?』を解決しなければならなかった。
そこで最初に思いついたのが、軽量なロードを縦置きにして床面積を確保する作戦。
壁際ギリギリまで近づけられて、引っかかって転びそうなアシも無いことから、ミノウラのバイクタワーを導入してみたのだが、これがまぁ大失敗であった。
商品が悪いというよりも、面倒臭がりな僕には合わなかったのだ。
先ず、設置方法そのものはシンプルなのだけれど、1人での設置がなかなか大変。
床と天井でつっぱり棒のようにして支える仕組みだから、目一杯上に押し上げて棒を伸ばしながらアーレンキーで締め付けてやる必要がある。
2人で設置するのであれば、簡単だ。1人が棒を押し上げてテンションをかけている間に、もう1人がアーレンキーで締め付ければよい。ただ、1人で棒を下から押し上げながらアーレンキーで締めるのはちょっと難しい。アーレンキーを締めるためには、片手で押し上げるしかないのでどうしてもテンションが弱まってしまう。
なんとか設置し、バイクを収納した直後はすこぶるいい感じに思えた。
難点といえば、シフトワイヤーやブレーキワイヤーの微妙なテンションの差でハンドルがまっすぐに固定されないことぐらい。
適当なヒモやらバンドでダウンチューブと前輪を縛ってやれば、1台分のスペースに2台のロードバイクをスマートに収納できる。
これがずっと続けば最高なのだが、そうもいかない。
説明書にも書いてあり、購入前にもわかっていたことなのだけれど、使っているうちにつっぱるテンションが弱ってくる。
そのため、テンションが下がってくると一目でわかるようサインが出る作りになっているので、サインが出ていたら、また下から棒を押し上げて締め直す必要がある。
サインを見過ごしてそのまま放置してると、最終的には床と天井のつっぱりが効かなくなり倒れてしまうからだ。
普段から気をつけてサインが出ているか確認すれば良いだけの話。
『そんな事は問題のうちに入らない』そう思って購入したのだが、1年もしないうちにすっかり面倒になってしまった。
サインが見えてるような気もするがまだ平気だろ、なんて思いながらノーメンテナンスで3ヶ月もした頃か。
晩飯を食べているとガラガラと大きな音と共に総重量7kg台のカーボンロードバイクが床に叩きつけられた。
叩きつけられた衝撃でハンドルは曲がり、付近にあった家具はチェーンオイルで汚れ、新居の壁紙は一部が破れ、傷一つなかったフローリングはビンディングペダルによりエグれた。
もはや大惨事。
1台しか掛けてなかったことと、何よりも人がそばに居ない時で本当によかった。
必要なメンテナンスを怠ったわけだから、倒れるべくして倒れたのだけれど、自転車を使う度にバイクタワー様のご機嫌を伺いながら使わなければならないという現実に僕はもう疲れてしまったのだ。
そういうわけで譲るにしても、こんな手間のかかるものを人に薦められるわけもなく、かといって処分するのも面倒なので、バイクタワーは今も部屋の隅っこで壁にもたれたまま放置されている。
肝心の収納スペースだが、結果的には緊急事態宣言中の巣ごもり期間に家財の断捨離を行った事で床置きスペースを作り出す事に成功した。
スタンドは、ロードバイクに使っているFEED BACKのRAKK STORAGE STANDの姉妹品に、2.5"〜5"までとファットバイクにも対応しているRAKK XL STANDというものがあったのそちらを用意した。
↓ 27.5+、26"FATなど、 2.5"〜5"対応の ラックXLスタンド
保持力も十分で通り際にちょっとぶつかった程度では倒れない。スマートでしっかりとした使い心地もよく、こっちはお薦めできる。
ホイールとタイヤ部分を左右と下から押さえて保持する仕組みなので、良くあるスプロケあたりを支えるL字型のスタンドよりもメカ部分に優しい気がする。
鉄を折り曲げただけのL字型スタンドでも3000円ぐらいする事を考えると、良心的な価格設定な気もする。
↓ ロードバイク、MTBなど、20mm〜60mm(2.4")対応はこちら
んじゃ、また。